古賀市に位置する、林眼科病院の3棟目の分院の移転計画である。
必要なボリュームをシンプルな鉄筋コンクリートの立方体の中に整理し、必要でない部分をくりぬいた形状が、そのまま外観として現れるような計画の手法を用いた。
コンクリートのボックスに囲われた外観と同様に、受付カウンターもボックス状に設けることで、入れ子のような構造となっている。内部にはウォールナットを壁一面に貼り、コンクリートとは異なる不揃いさによって豊かな表情が生まれた。
全面ガラス張りとしたことによって、それらの様子がそのままファサードを作り出すような構成とした。
また、ガラスを2分するラインが延長され車寄せのための大庇となる。デザインに統一感を持たせつつも利便性を考えた造りにすることで、林眼科の名に恥じない、また、多くの患者様に好んでいただけるような建物となっただろう。

福岡県古賀市花鶴丘1丁目6-2

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